この城は香芝市にあります。送迎山は「ひるめやま」と読みます。東に直線距離で約2キロの地点に片岡城跡があり、その西端の山城がこれになり、片岡山とも呼ばれていました。雲門寺山が元々、片岡氏の居城であったことが江戸期に書かれた書物にあり、雲門寺の裏山に位置するこの送迎山が片岡城以前の片岡氏の居城跡であると比定されています(城郭大系)。
城跡の概要ですが、現状、マウンテンバイクのコースとしても利用されているようで、改変があると想定されます。西の本郭と推定される郭北側の土塁は近年造られたであろうスロープが見られます。また、その東側の堀遺構も往来跡が見られ当時の状況がどの程度維持されているのかわかりません。城跡の周りは基本、改変はあるものと思われます。郭自体は西側と東側にありますがいずれも未整形で、西側の長方形の郭が実際の城跡だったのでしょうか？破壊があるかどうかはわかりません。南東方面に竪堀状の城道のような遺構があり、ここがルートだったのかもしれません。北東方面にも竪堀状の遺構がありますが、帯郭も存在していることから何かしらの防御施設だったことが想像はできます。北西の空堀竪堀遺構は特に竪堀遺構は改変は無く、下にあるコンクリート舗装道のカーブ部分からも確認ができます。
あと付近の状況ですが、この城跡から近鉄関屋駅に向かうルートは関屋北の住宅街から舗装道が続いており、かつてゴルフ場の計画があったようです。
城跡へは近鉄関屋駅から徒歩であれば、住宅街の北東側から続く舗装道からひたすら上る、明神山経由からもコンクリート舗装道を経て到達することは可能です。 |
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