|
この城は名張市短野になります。三重と奈良県の県境地帯に位置し、北側は梅が丘の住宅地が広がっています。南側は名張市の盆地を眺める絶好の位置で、名張川が流れています。西斜面はこの辺りも造成の予定があったのかわかりませんが、排水溝などの遺構が見られ、数十年経っている感じがします。 筒井順慶が伊賀攻めの際に本陣とした跡と推定されています。本陣山と呼ばれるこの辺りでは最高所となり、Aが周辺を土塁に囲まれた本郭となります。①の虎口の遺構も確認ができ、浅くなっていますが、横堀の遺構も見られます。あとCも人工的な郭となります、B地点も広い空間となり、②のような横堀で区画されており、下記の要図部が陣の中枢であったことが想定されます。南面から東にかけて緩やかな自然地形に近いような感じで、駐屯に適した形だったと推定されます。梅が丘パークに駐車エリアがあり、その裏山になります。そこから階段を登り切り、そこから直登となります。 |
|
|
 A地点、本郭。北東隅より。  B地点より主郭方向。主郭切岸と窪み部が虎口、わかりにくいですが横堀遺構も見えます。  A郭虎口部よりB方面へ。切岸土塁と横堀。  ②横堀遺構。 |