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この城は、多武峰城砦群の1つに数えられ、現在の明日香村から多武峰方面に抜ける山道を扼する役割を果たしたと考えられます。城郭遺構は各地に点在していますが、主な遺構としては下記、A郭、現在は万葉展望台となっていますが、を中心にBとCがあり、B南面には長い堀切遺構が見所になります。西方面にはEが城郭遺構としては西端と考えられ、②とDのような防御遺構があります。下記に広い削平地有と書いた地域は広大な人工的な平地が残っています。 ①の竪堀とその西側に続く堀切遺構は元々、一体だった可能性がありますが、いずれにしても南側から上へ上るのに、通路を狭めている意図を感じます。A郭の西方へは、国土地理院の地図上、山道が存在し、実際Dの手前までは残っていますが、それより西は倒木だらけで到達は困難な状況です。 右の写真の眺望が、この城のある理由でもあると思います。ただ、ほぼ未整備の状態ですので、万葉展望台を目的であれば問題ありませんが、基本、昨今の台風の影響などで倒木などが多く、1人での踏査は厳しいでしょう。 Googleマップリンク |
 A部主郭部よりの眺望。葛城金剛、二上山さらに、大阪平野も望めます。 |
