鈴山城
 この城は、香芝市にあります。馬見丘陵の西南端に位置し、ニュータウンの開発から取り残された場所が城跡になります。築城者や城主などは伝わっていない城です。城跡の概要ですが、南側には遊歩道が建設されており、それに伴って発掘調査が行われているのですが、南側も堀跡が検出されており、四方が堀に囲繞された城であったと考えられています。また北西隅にある窪みのある高台は元々円墳でそこより東側を削平し、堀切により囲繞したものだと考えられ、井戸跡も確認ができます。堀の深さは4〜5mになり東側の竪堀遺構も深いです。年代に関しては発掘調査により出土した遺物から、南北朝時代をに構築され、後に廃絶した可能性が高い城跡だということです。
 しかし、このような場所にも城跡がひっそりと残っているのは素晴らしいことです。ただ、案内板などは一切ありませんので認知されている人たちは少ないように思います。近鉄五位堂駅周辺はコインパーキングが多いですので、そこに車を預けるといいでしょう。電車でも駅から近いですので、踏査可能です。
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鈴山城要図

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