| 大河内城は伊勢国司三代北畠満雅によって築かれた城です。以後、弟の顕雅が入城し、その子孫たちが居城とし、大河内御所と称しました。 １５６９年に織田信長が５万の兵で囲み、北畠具教はわずか１万の兵で１ヶ月戦いが続きましたが、降伏し退去、以後、田丸に移され廃されました。 標高が１１０メートルの丘陵なので山城というより平山城でしょうか。東裾に坂内川、北裾に矢津川が流れている天然の要害でもあります。搦手の方から入っていきまして、まず二の丸、馬場跡、そして本丸へ至りました。また本丸と西の丸との間にはまむし谷と呼ばれる谷が入り組んでいて、堀の役割をしています。北や西の方から攻めたとしても断崖絶壁、見た感じも１ヶ月持ったというのは分かるような気がします。また西の丸や本丸にはそれぞれ社が建ってあります。南朝の忠臣北畠氏だからでしょうか。 交通は近鉄山田線松阪駅下車、バスで波瀬線に乗り広坂(大河内に変わってました)下車徒歩４、５分です。公民館でパンフレットがもらえるのでどうぞ。 |
 搦手。 |
