下坂氏館
 下坂氏は近江国坂田郡下坂庄の村落領主で、南北朝時代まで遡ることができる国人領主でした。戦国期は京極氏、浅井氏に仕えたことで知られており、織田信長と対立した時は小谷城にも籠城しました。浅井氏滅亡後は帰農し江戸時代を経て明治期に至り、郷士として彦根藩ともかかわりを持つ一族で近年までこの地に居住し、往時を偲ぶ土塁や堀の遺構が残された平地城館としては非常に珍しい形態となります。
 「北近江城館跡群」の1ケ所として国指定史跡となっており、主郭は東西約89メートル、南北約87メートルで江戸時代に建立された主屋、表門があり、その周囲には土塁と堀に囲まれたものとなっていて、東側には虎口遺構も残されています。発掘調査も行われており14〜16世紀の遺構・遺物が確認されているとのことです。また南東には下坂氏歴代の菩提寺となる不断光院があり、文化財となる前は下坂氏先々代までの墓石があるので直線まで墓所として利用されていたそうで、先代の当主の方より別の墓所になるとの話でした。

 地元のボランティアの方に丁寧にご説明をいただきました。大切な文化財を今後も大切に保存・伝承活動を継続していただきたいと思います。

Googleマップ

参考文献
現地案内板、下坂氏館跡パンフレットより


パンフレットより抜粋。


表門


主屋。18世紀前期のものとなります。


北東隅の土塁遺構。


主郭と副郭を隔てる堀遺構。


虎口遺構。


西側より主郭を撮影。


不断光院本堂。

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